身近なLPガス

現在、LPガスは国民生活に必要不可欠なエネルギーとして、国内の約2,600万世帯(全世帯数の約半数)で利用されています。最近ではお手入れに便利なガラストップコンロや、高効率給湯器エコジョーズを利用したご家庭で気軽に楽しめるミストサウナや床暖房など、私達の生活をより豊かにしてくれる設備・機器が登場し、その用途はバラエティーに富んでいます。また、一般家庭での利用の他にも、業務用、産業用、化学原料用、自動車用などに幅広く利用されています。

家庭用

LPガスは、一般的には家庭用が最も親しみのある存在です。リビング、キッチン、バスルームなど家庭の中で各種用途に数多く使われており、便利で快適な生活を支えています。

業務用

導管のないエリアの業務用熱源の約95%はLPガスです。LPガスは、飲食店、レストラン、旅館をはじめ、オフィス、学校、病院など大規模な施設の厨房用、給湯用、空調用として利用されており、その需要量は年間約250万トンにのぼっています。
なかでも空調の分野ではGHP(ガスヒートポンプ)の伸長が著しく、事務所やオフィスから最近では店舗、工場、公共施設や個人住宅まで幅広く利用されています。

産業用

クリーンで高カロリーのLPガスは、食品加工用、塗装乾燥用、樹脂加工用、窯業用などの工業用の熱源やレストランなどの厨房機器の燃料あるいは空調用として、また、農水産業用では果物や花などのハウス栽培の加温や炭酸ガス供給、茶葉の乾燥用、養豚の暖房用、コンブやワカメの乾燥などに使用されています。

さらに横断歩道などの表示の焼付け用や建築現場での鋼材の溶接・切断などさまざまなところで利用されています。LPガスを燃料とするLPガス自動車は、低公害自動車としてタクシーから貨物車、最近では自家用車への普及が進みつつあります。

  • ・食品加工用
  • ・鉄加工用
  • ・繊維加工用
  • ・農林水産業用
  • ・塗装乾燥用
  • ・LPガス自動車用
  • ・樹脂加工用
  • ・都市ガス原料用
  • ・紙器印刷業用
  • ・化学原料用
  • ・窯業用
  • ・電力用
  • ・非鉄金属加工用

その他

LPガスは、楽しいアウトドアライフを支えているカセットコンロやガスライター、熱気球、オリンピックのシンボルである聖火等、様々な用途に利用されています。

これらはいずれも「持ち運びが容易」「熱量が高い」「排気がクリーン」などのLPガスの特長を活かしたもので、現在も多種多様な機器が開発されており、その可能性はさらに広がっています。